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2007年1月9日、アップル製品の展示会であるMacworld Expo 2007でスティーブ・ジョブズによるプレゼンで初めて発表され、大きな話題を読んだ記念すべき初代iPhone。同年6月29日にアメリカで販売されましたが、日本では未発売の端末です。

日本で初めて発売された、iPhoneとしては第2世代のiPhone。iPhone 3Gは、第3世代移動通信システム（3G）の通信に対応、GPSを搭載しています。独占販売をしていたソフトバンクには長蛇の列ができ、ソフトバンク表参道店の販売の様子がテレビなどで報道されていました。

iPhone 3Gの発売から１年も経たないうちに、より動作が速くなったモデル、iPhone 3GSが発売されました。iPhone 3Gと見た目は近しいものの、処理性能が前モデルと比べると最大２倍の速度、バッテリーの寿命も長くなるなど新しい機能が多く搭載されました。また灰色だったアップルのロゴはメタリックになりました。

iPhone 4は背面は従来までのポリカーボネート製のものから強化ガラスに変わり、丸みを帯びたデザインは平面なデザインに変わりました。またアップルのロゴはクローム処理が施されるようになりました。液晶はRetinaディスプレイ（レティナディスプレイ）になり、テレビ電話機能「FaceTime」のために全面カメラも搭載されました。

iPhone 4Sでは音声認識システムのSiriやストレージサービスのiCloudが搭載された、第5世代の機種です。日本ではソフトバンクの他にauも販売を開始しました。日本を含む世界5カ国で発売されたiPhone 4が3日間で170万台に達したのに対し、iPhone 4Sは7カ国で発売され、3日間で400万台を突破。前モデルの2倍を上回る結果になったと、米アップルが発表しました。

iPhone 5は、画面のサイズが従来の3.5インチから4インチに変わりました。これによりiPhone本体は縦に大きくなりましたが、今までより薄く軽量になっています。Apple A6プロセッサーを搭載、LTEに対応など、もちろん性能も向上しています。

iPhone5の後継機種、iPhone 5sとiPhone 5cは同日に発表・発売されました。iPhone 5sはスペースグレーやゴールドなどの全3色に対し、iPhone 5cはピンクやグリーンなどのカラフルなカラーを全5色展開しています。性能はiPhone 5sが高く、Touch ID（指紋認証）や連写撮影などの機能、最新のチップが搭載されています。日本国内の販売にはNTTドコモが加わり、発売から2ヵ月後にはSIMフリーモデルの販売が開始されました。また価格帯はiPhone 5が61,680円〜でしたが、iPhone 5sで85,680円〜、iPhone 5cで95,760円〜と高額になりました。

iPhone 6は4.7インチ、iPhone 6 Plusでは5.5インチとより大画面かつ、さらに正確な色が出せる「Retina HDディスプレイ」を採用しています。アメリカではキャッシュレス決済ができる、Apple Payがスタートしました。本体サイズの厚みはiPhone 6で6.9ミリ、iPhone 6 Plusで7.1ミリまで薄くなりました。また内臓のストレージは128GBのモデルが登場しました。日本では三大キャリア（NTTドコモ、au、ソフトバンク）に加えて、AppleストアがSIMフリーモデルの販売を行いました。

iPhone 6s、iPhone 6s Plusの本体背面は7000番台のアルミ合金、フロントガラス部分にはイオン強化ガラスを採用。防沫、耐水、防塵の性能により頑丈なボディになっています。前モデル、iPhone 6/6 Plusと比べるとわずかに厚く、重くなりました。機能面ですと、ファーウェイのスマートフォンに続き、ディスプレイの裏面に圧力センサーを搭載、タッチの感覚を振動で伝えるTaptic Engineを内臓して3D Touch対応になりました。これにより軽く触れるとプレビュー表示、強く押し込むと全体表示ができます。カラー展開にはローズゴールドが追加されました。

iPhone SEとは、iPhone スペシャルエディション（英：Special Edition）の略で、iPhone 6の発売以降、画面が4インチクラスの小さいiPhoneの位置づけとなっており、現在でも後継モデルが登場する人気のiPhoneシリーズです。iPhone SE 第1世代は、サイズはiPhone 5sとほぼ同じながら、性能はiPhone 6sとほぼ同等で、異なる点は3D Touchやキャリアアグリゲーションには対応していないなどです。

iPhone 7、iPhone 7 Plusはステレオスピーカーが搭載されていますが、3.5mmステレオミニジャックが廃止され、イヤホン（EarPods）はiPhoneの充電にも使われるライトニングコネクタを備えたものが付属されています。従来のイヤホンは、ライトニングと3.5mmステレオジャックの変換コネクタに繋げることで使用できます。またアップルは同時にAirPodsを発表しており、2023年現在ではワイヤレスイヤホンの需要がとても高まっています。容量は大きいもので256GBが登場。カメラは光学手ぶれ補正に対応、ホームボタンは押すことができるボタンではなく、押しているような感覚を振動で生み出すセンサー式のボタンになっています。

iPhone 8、iPhone 8 Plusはデザインは前モデルを継承していますが、素材は背面がガラス、側面がアルミ合金に変更されました。画面サイズは変わっていませんが、使用しているiPhone端末の周囲の光に合わせて、画面の色を変化させて目を疲れにくくするTrue Tone機能を搭載。ステレオスピーカーはより低音に強くなりました。充電はワイヤレスでもできるようになり、LTEアドバンスト（4G）によりデータ通信はさらに高速になりました。日本での販売価格は10万円を超え、112,800円〜となっています。

iPhone X（テン）は2017年に行われたアップルのイベントで、iPhone 8とiPhone 8 Plusの後に「One more thing…」として発表されました。iPhoneの初登場から10年を記念して発売された上位モデルで、iPhone 8の発売から２ヵ月と経たないうちに発売されましたが、今までのiPhoneとはデザインが大きく異なるものでした。まずiPhone Xから従来までのホームボタンはなくなり、本体全面がディスプレイになりました。ディスプレイは5.8インチの有機ELディスプレイ「Super Retina HDディスプレイを採用。次にホームボタンでの指紋認証、Touch IDではなく顔認証システムのFace IDが搭載。TrueDepthカメラで顔を立体的に認証できるため、顔の動きに合わせてキャラクターの表情などが動く、Animojiが使えるようになりました。最後に背面のカメラレンズは2つに増え、カメラの性能もさらに上がりました。iPhone本体の表面はガラス、側面は医療器具レベルのステンレススチールを用いて頑丈になっています。

iPhone XS、iPhone XS Maxでは、業界で最も正確な色を表示することができる「Super Retinaディスプレイ」を画面に採用、さらにiPhone XS MaxはiPhone史上、最も大きい6.5インチのディスプレイを搭載しています。iPhone Xと同様にステンレススチールを用いて、水深2mに最大30分間ほど耐水が可能なIP68等級に適合しており、傷つきにくく、壊れにくいiPhoneになっています。前モデルと比べると、50%速いグラフィックス性能と、15%速い性能コア、50%消費電力が少ない効率コアが進化しています。どちらも1200万がぞのカメラが２つ搭載されており、暗い場所で撮影やぼかし加減を調節できるポートレートの撮影が可能になりました。

iPhone XRは、iPhone XSと同時に発表され、iPhone XSの約1ヵ月後に発売されました。iPhone XRは、6.1インチの液晶、「Liquid Retina HDディスプレイ」を搭載。3D Touchには対応しないものの、触覚タッチ（Haptic Touch）と広域色でTrue Toneに対応しています。表面はガラス、側面は航空宇宙産業で使われているアルミニウム製、水深1メートルで30分間耐えることができるIP67に対応しています。カメラの性能はiPhone Xと比べて進化し、顔認証もより速くなっています。カメラレンズは1つだけですが、カラーはレッドやブルーなど6色で展開しています。iPhone XSと比べると3万円近く安く提供されました。

iPhone 11はiPhone XRの後継機種です。iPhone XRと同じディスプレイを搭載しており、見た目は似ていますが、性能は進化しています。耐水等級はIP67からIP68に上がり、水深2メートルでも30分間耐えられる頑丈な作りです。カメラは広角レンズに加えて、超広角レンズの2つのカメラレンズ搭載されています。バッテリーはiPhone XRより駆動時間が1時間が長くなり、通信速度も速くなっています。また急速充電を行うと30分で50%まで充電されます。なお、iPhone 6からiPhone XSまでほとんどの機種に搭載されていた3D Touchはこのモデルから廃止になり、代わりにiPhone XRにも搭載された触覚タッチが搭載されるようになりました。

iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro MaxはiPhone 11のフラッグシップモデルとして同日に発売されました。ディスプレイには新開発の「Super Retina XDR」を搭載。カメラは従来の広角レンズ、望遠レンズに加えて新しく超広角レンズを搭載し、背面にはカメラレンズが3つに。発売当初、日本では「タピオカのようだ」と言われていました。iPhone 11 ProのバッテリーはiPhone XSよりも最大4時間、iPhone 11 Pro MaxはiPhone XS Maxより最大で5時間も長いバッテリー駆動時間になりました。

iPhone SE 第2世代はiPhone SE 第1世代、iPhone 8の後継モデルとして位置づけされています。2020年、イベントではなくアップルのウェブサイトで発表、アップルストアで先行発売、ドコモ、au、ソフトバンクからは2週間後の5月11日から発売開始。その後、Y!mobileとUQ mobileからも発売されました。画面サイズは4.7インチ、iPhone SE 第1世代の4インチより0.7インチほど大きくなっています。iPhone 11とは異なり、カメラが広角レンズの1つのみ、ホームボタンがありTouch ID（指紋認証）が搭載、FaceIDは搭載されていません。一部のパーツはiPhone 8と同じものが使われており、iPhone 第1世代と比べて強度の高いものになっています。

iPhone 12、iPhone 12 miniは、iPhone 11などにあった丸みを帯びた側面デザインから、iPhone 4からiPhone 5Sまでに見られたフラットなデザインに戻りました。ディスプレイは、iPhone 11のLiquid Retina HDから、iPhone 11 Proに搭載されているSuper Retina XDRになり、Proシリーズ以外のiPhoneにもOLEDディスプレイが採用されるようになりました。iPhone 12は6.1インチ、iPhone 12 miniは少し小さく、5.4インチになります。背面カメラは2つです。表面のガラスには、ゴリラガラスで知られるコーニングが開発したセラミックシールドを使用したことで、落下の耐性強度は4倍にもなりました。iPhone 12から5Gに対応になり、通信速度は格段に速くなりました。購入時の付属品、EarPodsと電源アダプタはiPhone 12から廃止されたため、必要な場合は本体とは別で購入する必要があります。

iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxは、iPhone 12と同様にフラットなデザインになりました。iPhone 12 Proは6.1インチ、iPhone 12 Pro Maxは6.7インチのSuper Retina XDRディスプレイが搭載されています。iPhone 12 ProはiPhone 12と同様、ディスプレイのサイズは6.1インチになります。iPhone 12 Pro Maxは6.7インチ、従来のモデルより端末サイズも160.8mm×78.1mmと大きくなっています。。ナイトモードに対応しているため暗い場所での撮影や4Kビデオ撮影が可能になっています。カメラはiPhone 11 Pro同様、超広角、広角、望遠の3つのカメラレンズが搭載されており、iPhone 12 Proは4倍ズームが、iPhone 12 Pro Maxは5倍ズームに対応しています。

iPhone 13、iPhone 13 miniはiPhone 12/12 miniと基本的なデザインはほぼ変わりません。違う点は、背面のカメラは縦並びだったものが、大きなセンサーを内臓するために斜めになっています。カメラレンズは大きくなり、Face IDのTrueDepthセンサーは20％小型になりました。他にも、バッテリーの駆動時間が2.5時間長くなり、動画撮影ではシネマティックモード機能が追加され、浅い被写界深度でまるで映画のように仕上げることができます。

iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxは、iPhone 13/13 miniと同日に発売されました。ディスプレイ上部にあったスピーカーの位置が移動し、ノッチの大きさが以前より小さくなりました。背面の3つのカメラレンズとセンサーはさらに大きくなったことで、超広角カメラはより速いセンサーを備わり、切り替えなしで2cmまで寄れるマクロ写真・マクロビデオの撮影を行えます。暗い場所での撮影にも前モデル以上に強くなり、ナイトポートレートを撮影することができます。

iPhone SE 第3世代は、iPhone 13シリーズと同じiPhoneの第15世代目のモデルで、iPhone SE（第2世代）の後継機種と位置づけされています。NTTドコモ、au、ソフトバンクに加えて新しく楽天モバイル、UQ mobile、Y!mobileからも正式に発売されました。iPhone SE 第2世代と寸法は同じですが、重量は4g軽量化されています。ディスプレイはiPhone13と同じ触覚タッチに対応している「Retina HDディスプレイが採用されています。iPhone SE 第2世代やiPhone シリーズのワイドカメラと同等のカメラを搭載しており、4Kのビデオ撮影を行うことができます。購入時の付属品に、USB-C ライトニングケーブルが同梱されています。

iPhone14、iPhone 14 Plusは、これまでのiPhoneにはなかった新しいディスプレイデザインになっています。従来のノッチやパンチホールのようなカメラやセンサーの配置スペースが本体上部にありましたが、新しく「ダイナミックアイランド」と呼ばれるディスプレイは、通知などをアニメーションで表現されます。iPhone 14シリーズから新機能として従来の「緊急SOS」に加えて、「衛星経由の緊急SOS」と「衝突事故検出」の機能が加わりました。「衝突事故検出」の機能では、速度の急激な変化や、衝突時の大きな音などに認識して、所有者の応答がない場合は自動的に救助要請を行います。この機能に命を助けられたという声は多数あり、そのエピソードはiPhoneのCMでも使われました。もう1つの新機能はフォトニックエンジンです。フォトニックエンジンは、暗い場所での撮影時に写真のクオリティを上げるなど、画像処理の効率を高めます。カメラは光学式手ぶれ補正のメインカメラと1200万画素13mm ƒ/2.4の超広角カメラのデュアルカメラを搭載。最大4Kのシネマティックモード、強力な手ぶれ補正ができるアクションモード、最大4Kのビデオ撮影、最大6300万画素のパノラマ撮影、バーストモードでの撮影にも対応しています。ディスプレイのサイズはiPhone 14がiPhone 13と同様、6.1インチ、iPhone 14 Plusは6.7インチのSuper Retina XDRディスプレイです。

iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxのディスプレイの大きさはiPhone 14と同じで、iPhone 14 Proが6.1インチ、iPhone 14 Pro Maxが6.7インチになります。新機能の「衝突事故検出」などもiPhone 14同様に追加されています。Proの特徴としてはカメラの機能が挙げられます。背面のメインカメラは4800万画素、超広角カメラと望遠カメラは1200万画素、の3つのカメラを搭載し、背面・フロントのどちらのカメラも最大4K・60fpsまでのドルビービジョン対応HDRビデオ撮影や、シネマティックモードでの最大4K HDR、30fpsもしくは24fpsの撮影が可能です。